北陸に映画祭の極北を見た!”カナザワ映画祭”リポート?『マンソン 悪魔の家族』

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我が映画宝庫V3に新鋭登場!

新メンバーこと印度洋一郎による、まずは小手調べ。

先月行われた”極北映画祭”ことカナザワ映画祭レポートをお楽しみください!

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始めまして。
映画のDVDのコメンタリーや萌えてるミリタリー誌で原稿書いている印度洋一郎です。

今回から数回に渡って、
地方開催ながらも毎回熱狂的なファンが全国から集まって来る
カナザワ映画祭の模様をリポートします。

この映画祭、石川県の金沢市で2007年に始まった映画祭で、毎年9月中旬に開催。

kanazawa

現在日本の各地で映画祭が色々と催されていますが、
この映画祭は内容が尋常ではありません。

第一回目は「青いオトコまつり」として鈴木則文監督や石井聰亙監督を特集。

二回目「フィルマゲドン」はハリウッドから異能の俳優クリスピン・グローバーを招いて自作の上映&著書の朗読。

三回目「世界新秩序」はドイツの古典SF映画「メトロポリス」を生伴奏入りで上映。

四回目「世界怪談大会」は伝説のホラー映画「シェレ・デ・コブレの幽霊」を野外(神社の境内!)で上映。

などなど毎回コアな映画ファンを瞠目させる企画を実現させ、
ジャンル映画ファンに支持される雑誌「映画秘宝」でも特集レポートが組まれています。
さて今回のタイトルはカナザワ映画祭 フィルマゲドン?

kanazawa

テーマはずばりバイオレンス=暴力でした。


ラインナップを見ると、犯罪、戦争、大惨事など血と暴力タップリの映画ばっかり集まっています。

中には、こんな映画どっから見つけてきたの?と思うような珍品、
レアものも並んでおり、この映画祭が日本初公開の映画までも。

まず初日である9月17日(土曜日)、
会場の21世紀美術館は現代アートの展示で知られる割とオッサレーなスポットで、
休日にはデートに来るカップルや子供連れのファミリーも一杯。

kanazawa

そんな善男善女が集う場所ですが、
初日のプログラムはマンソン 悪魔の家族で始まりです。

manson

映画を観るにはちょっと早い時間帯(午前10時20分)ですが、客席は既にギッシリ。

いかにもマニアックな映画祭なので、
観客は煮詰まったような年季の入ったジャンル者ばかりかと思いきや、
意外や意外、アート好きそうなオシャレな女性も結構います。

これは場所柄のせいでしょうか。

さて、その「マンソン 悪魔の家族」ですが、
ホラーファンには「吸血鬼」や「ローズマリーの赤ちゃん」で知られる
ロマン・ポランスキー監督の邸宅に押し入り、
当時夫人だった女優のシャロン・テート(当時妊娠中)他五名を惨殺した事件を追った
ドキュメンタリーですが、日本公開は色々あってお蔵入りしたという曰く付の映画。

今回上映されるのは陽の目を見なかった日本語版で、これが多分日本初上映かも。

1971_MANSON

画面はすっかり赤く退色し、時々雨も降り、
上映中二度ほどフィルムが切れて中断しましたが、
中身はマンソン・ファミリーのメンバーへのインタビューを中心に、
おどろおどろしい再現イラストでの事件解説、
獄中のマンソン本人への直撃インタビューなど盛り沢山。

manson

スラム育ちのマンソンに中産階級出身の高学歴女子が次々をハマって(LSDとSEXで支配)、ホームレス村同然のコミューンを作ってしまうのは
正にオウムを彷彿とさせるカルトそのもの。

山賊みたいなカッコして、ライフル片手に「マンソンを取り返すわ」と豪語する彼女達、今はどうしているものか…

manson

「誰がオレを裁く権利はある?世の中の方が狂っているんだ」

というカルト教祖の常とう文句みたいな言葉を吐いて、
カメラにアカンベーしてみせるマンソンですが、
終身刑を受けて今現在も服役中でした。

次回は、アメリカ軍のロボット兵器最前線に迫ったり、ヴードゥー教の源流を追った、
いかがわしいトンデモ映像満載のドキュメンタリーなどを紹介します。
お楽しみに!

"Inside the Manson Gang" film trailer ("Manson" '73) - YouTube

(関連ページ)
カナザワ映画祭2011 filmageddonII|かなざわ映画の会


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