【告知】今年もやります!“2015年酒豆忌”&ラピュタ阿佐ヶ谷では 中川信夫監督特集も開催!!

●スポンサーリンク


さて例年夏の初めに開催され、
B級巨匠・中川信夫監督を偲んで、
中川監督の関係者や映画ファンが集い和やかかつ盛会となっている
酒豆忌(中川信夫監督を偲ぶ集い)”だが、お待たせしました。

今年は9月13日(日)に開催が決定!

そして2015年は、中川監督の生誕110年にあたる記念すべき年ということで、
2006年にも酒豆忌&特集上映で大変お世話になったラピュタ阿佐ヶ谷の再度のご協力で、
酒豆忌はラピュタビルB1のザムザ阿佐谷にて行い、
そして2Fのラピュタ阿佐ヶ谷では大規模なものとしては、2012年のシネマヴェーラ以来3年ぶりとなる
中川信夫監督特集挑む 生誕110年 中川信夫〜青春のビッグバン」を、
酒豆忌開催日の9月13日から10月24日までの6週間にわたり開催し、26作品が上映される。

nakagawa

今回のラピュタ阿佐ヶ谷の特集上映の目玉は、
昨年よりファンの皆様にご協力いただき作成したニュー・プリント版により、
大変久方ぶりの劇場上映となる『妖艶毒婦伝 お勝兇状旅』だ。


宮園純子主演の“妖艶毒婦伝”シリーズの第3作で、
第2作『妖艶毒婦伝 人斬りお勝』に続いて撮った中川信夫にとって邦画メジャー系では最後の監督作品となった。

悪家老に両親を殺され、自身も凌辱され、美しき復讐者となったお勝の艶姿(当時20代半ばだったとは信じ難いほどの宮園純子の色香よ!)と華麗な大立ち回りは是非スクリーンで堪能して欲しい!
…というか、この作品近年になり漸くCS等ではオンエアされる機会も出てきたが、国内ではソフト化されておらず(アメリカではDVD発売済みなのに…)
劇場以外でも鑑賞するためのハードルが高かった作品なので、この機会をお見逃しなく!

もちろん、『お勝』以外のプログラムも充実。

東海道四谷怪談』『地獄』『女吸血鬼』『憲兵と幽霊』等、まずは落とせない怪談系の代表作から、

yotuya
『東海道四谷怪談』(c)国際放映

中川監督自選3本の1本でつましく生きる家族の姿を描いた『「粘土のお面」より かあちゃん』、

nend
『「粘土のお面」より かあちゃん』(c)国際放映

東京の秘境として近年脚光を浴びている青ヶ島を舞台に教師と子供たちの絆の物語『青ヶ島の子供たち 女教師の記録』、

aogasima
『青ヶ島の子供たち 女教師の記録』(c)国際放映

高橋お伝の生涯を悲劇として描いた『毒婦高橋お伝』等の人間ドラマまで、

oden
『毒婦高橋お伝』(c)国際放映

また『番場の忠太郎』等の時代劇から、

banba
『番場の忠太郎』(c)国際放映

女死刑囚の脱獄』、

onnna
『女死刑囚の脱獄』(c)国際放映

嵐寛寿郎扮するやくざの半生を描いた『私刑〈リンチ〉』等の現代劇まで、

rinchi
『私刑〈リンチ〉』(c)国際放映

ジャンルや時代を問わない多彩なラインナップとなっている。

さらに今回特筆すべき点として、近年旧作でもデジタル素材による上映が大半になっている中で、
今回はニュープリントの『妖艶毒婦伝 人斬りお勝』以外の作品もフィルムでの上映なのだ。
これはまさに、ラピュタ阿佐ヶ谷だからこそできた快挙だろう。また、

東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品である『鬼姫しぐれ』や、

onihime

16ミリ版での上映となる『右門捕物帖 片眼狼』、

umon
『右門捕物帖 片眼狼』(c)国際放映

右門捕物帖 緋鹿の子異変』、

umon2
『右門捕物帖 緋鹿の子異変』(c)国際放映

風雲急なり大阪城 真田十勇士総進軍』等時代劇の多くは近年の特集上映では上映される機会が少なかった作品が目白押しだ。

sanada
『風雲急なり大阪城 真田十勇士総進軍』(c)国際放映

この他、中川信夫監督が助監督として参加し、監督デビューを果たした
市川右太衛門プロダクション(右太プロ)時代の本編が現存しない作品の貴重な撮影現場の様子を、
早稲田大学演劇博物館が所蔵している映像で参考上映する。

こちらは『八百万石に挑む男』上映時に『御用唄鼠小僧』撮影風景を、
『怪異談 生きてゐる小平次』上映時に『東海の顔役』撮影風景をそれぞれ同時上映する。

上映作品の全ラインナップ及びスケジュールは、ラピュタ阿佐ヶ谷公式頁の特集頁をご参照のこと。

挑む 生誕110年 中川信夫〜青春のビッグバン
2015年9月13日(日)〜10月24日(土)@ラピュタ阿佐ヶ谷

勿論、上映期間中には、中川信夫監督作品ゆかりの映画人を招いてのトークイベントも開催されるので、そちらもお見逃しなきように。

【トーク・イベント】
9月20日(日)12:50『「粘土のお面」より かあちゃん』上映後
ゲスト:二木てるみさん、津沢彰秀さん
※因みに、ご存知の方も多いと思うが、劇中二木てるみさんの弟を演じていた津沢彰秀氏は、われらが『ウルトラマン』のホシノ少年だよ!

10月4日(日)17:00『亡霊怪猫屋敷』上映後
ゲスト:渡辺宙明さん

10月10日(土)13:00『怪談累が渕』上映後
ゲスト:阿部寿美子さん

10月15日(木)13:00『妖艶毒婦伝 お勝兇状旅』上映後
ゲスト:宮園純子さん

10月17日(土)13:00『妖艶毒婦伝 お勝兇状旅』上映後
ゲスト:高田宏治さん

10月24日(土)15:00『怪異談 生きてゐる小平次』上映後
ゲスト:鈴木健介監督

【上映作品】
『鬼姫しぐれ』『青ヶ島の子供たち 女教師の記録』『旗本喧嘩鷹』『毒婦高橋お伝』『地獄』『「粘土のお面」より かあちゃん』『當り矢金八捕物帖 千里の虎』『夏目漱石の三四郎』『風雲急なり大阪城 真田十勇士総進軍』「『御用唄鼠小僧』撮影風景(参考上映)」『八百万石に挑む男』『雷電』『続 雷電』『恋すがた狐御殿』『亡霊怪猫屋敷』『私刑〈リンチ〉』『怪談累が渕』『右門捕物帖 片眼狼』『女吸血鬼』『妖艶毒婦伝 お勝兇状旅』『虞美人草』『東海道四谷怪談』『右門捕物帖 緋鹿の子異変』『女死刑囚の脱獄』『憲兵と幽霊』「『東海の顔役』撮影風景(参考上映)」『怪異談 生きてゐる小平次』『番場の忠太郎』

【料金】
一般…1,200円 シニア・学生…1,000円 会員…800円 3回券…2,700円 
※水曜サービスデー…1,000円均一

…と盛り沢山な内容故にラピュタ阿佐ヶ谷の特集上映だけでもずいぶん長くなってしまったが、
ここからは今年の酒豆忌に関してのお知らせだ。

今年は作品に関しては、ラピュタ阿佐ヶ谷でのフィルム上映を思いっきり堪能してもらうということで、
酒豆忌の会場での作品の上映こそ行わないが、酒豆忌らしい企画を開催する予定だ。

まずラピュタでの特集上映でも一部参考上映する、
市川右太衛門プロダクション(右太プロ)時代の中川監督の撮影現場風景(早稲田大学演劇博物館 所蔵)を、
こちらではロングヴァージョンかつ、酒豆忌実行委員会・長谷川による解説付きで上映。
普通に見ていると気がつき難い意外な顔ぶれも紹介してくれるとのこと。

そして、中川作品関係者による“中川信夫監督を偲ぶ集い”として始まった“酒豆忌”が、
2000年に一般にオープンな集いとなってから今年で15年ということで、過去のゲスト映像等を交えつつ、酒豆忌の歴史を振り返るコーナーも開催。
勿論、中川組スタッフの方々による、貴重なトークも聞けるはずだ。

この他会場では、中川作品のスチールに、監督の詩を配した限定ポストカード・セット等の物販も行う。
なお、中川家私家版として刊行されたものを酒豆忌実行委員会で復刻した『中川信夫詩集 業(ごう)』は、特集上映期間中はラピュタ阿佐ヶ谷ロビーにて販売している。

なお、酒豆忌の参加費は3000円(ラピュタ阿佐ヶ谷の特集上映とは別となる)。
当日は途中退場も可能なので、ラピュタで作品を鑑賞して、再び酒豆忌に戻ったりと、それぞれのご都合で楽しんでいただきたい。

以下、「酒豆忌」実行委員会の正式告知より。

****************************

酒豆忌(中川信夫監督を偲ぶ集い)のお知らせ

酒と豆腐をこよなく愛したわれらがカントク中川信夫さんを偲ぶ集い「酒豆忌」を、今年は下記の通り行います。

本年は中川監督の生誕110年となります。
この節目の年ふさわしく、ラピュタ阿佐ヶ谷様のご協力により中川監督の特集上映を行い、合わせて酒豆忌会場をご提供頂ける運びとなりました。

今年の酒豆忌では、恒例の交流会だけでなく様々な企画を検討しています。
その一例として早稲田大学演劇博物館様所蔵の映像をお借りして、「中川信夫監督と市川右太衛門プロダクション」のテーマで上映と解説を行う予定です。
右太衛門氏旧蔵の映像も交えて、デビュー前後の中川監督と右太プロの実像に迫りますので、ぜひご参加ください。
時間は30〜40分程度を予定しています。

ラピュタ阿佐ヶ谷様とは2006年以来となりますが、前回にもまして規模も内容も充実したものとなりました。
特集上映の作品の中では、永らくフィルム上映の機会が無かった『妖艶毒婦伝 お勝兇状旅』が皆様よりご協力頂いた結果、ニュープリントが叶い上映することになりました。
ご協力頂いた皆様にはあらためて御礼申し上げます。

また、残念ながら上映素材は失われていますが、早稲田大学演劇博物館様のご協力により『東海の顔役』『御用唄鼠小僧』の撮影風景映像を参考上映します。
中川監督の演出シーンが撮影されている貴重な映像です。

今回の特集上映ではこの参考上映2本と、ニュープリントを含めた26作品を上映します。

また、中川監督ゆかりのゲストによるトークショーも予定しています。
中川監督の作品世界を堪能するまたとない機会です。酒豆忌と合わせて楽しんで頂けたらと思います。
  

◆日 時   
2015年9月13日(日) 14時30分より

◆会 場
ザムザ阿佐谷(ラピュタビル地下1F)
03-5327-7640
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21

◆会 費
3,000円

香川京子、桂千穂、北沢典子、坂下正尚
瀬川昌治、鈴木健介、矢代京子、渡辺宙明
以上幹事一同

「酒豆忌」実行委員
伊藤範子、岩畑雄一朗、川鍋かつら、下村健、高木美貴
高橋洋、長谷川康志、原口和也、宮田晴夫(殿井君人)、横山俊雄

連絡先 「酒豆忌」事務局 鈴木健介  
TEL 03-3480-5148
FAX 03-3480-9687
                            2015年8月8日

※お申込、お問い合わせは、
下記の公式facebookイベントページにメッセージ、もしくはメール vzg03213あっとにふてぃ.com(ひらがな部分を@niftyに変えてください)にてお願いします。
殿井が承ります。

2015年酒豆忌(中川信夫監督を偲ぶ集い)
 
****************************

以上!ヨロシクね♪


●スポンサーリンク

殿井君の奇妙な生活 / 最新5件のエントリー

コメントする

※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。

公開されません

(いくつかのHTMLタグ(a, strong, ul, ol, liなど)が使えます)


画像の中に見える文字を入力してください。

Track Back

Track Back URL

このページの上部へ

『映画宝庫V3』とは?

映画宝庫V3は映画宝庫新映画宝庫に続く第3の映画宝庫である! 1号・2号によってweb改造手術を受け、映画ブログとして蘇った!

拝二等
『映画宝庫V3』編集長。
サントラマニア。

神武団四郎
映画ライター。
ストップモーションアニメ研究団体『STUDIO28』所属。
モンスター映画LOVE。

殿井君人
映画ライター。
ホラー者。

武井崇
映画ライター。
『STUDIO28』所属。
人生の師は”岸田森”

印度洋一郎
映画ライター。
『STUDIO28』所属。
怪獣&兵器愛好家。

ほりのぶゆき
漫画家。
一貫したテーマは「くだらない」です。

ツバサ
姉妹ブログ『特撮ヒーロー作戦!』管理人。
ただの特オタ。映画はけっこう素人。

エコタロウ
下忍。下働き兼広報担当。
何でも屋でござる。

moegamecom内検索(google)

スポンサーリンク

Powered by Movable Type 5.2.3