『ベルフラワー』?失恋ヲタクはポスト・アポリカプス・アウトローになれるのか?!

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ベルフラワー00.jpg
『ベルフラワー』
BELLFLOWER
2011年/アメリカ/106min
配給:キングレコード=ビーズインターナショナル=日本出版販売
2012年6月16日(土)よりシアターN渋谷にて爆炎ロードショー!全国順次追撃ロードショー!
(c)2011 Bellflowerthemovie, LLC

 さぁ、『映画宝庫V3』を読んでるボンクラな貴方たち、ヒューマンガス様を讃えるのよ!!!
猟獣人ヒューモンガス02.jpg

…え?っと、これは英語綴りは同じだけど『猟獣人ヒューモンガス』(81)のフリーク殺人鬼じゃないの?。しかも、どんな姿なのかよく判らないのは、この画像だけじゃなくて本編通しての仕様だったりする三文スプラッター。
なんで、日本じゃエンバシーからビデオ&LDが出たきりのマイナーものと間違えるかなぁ…つうか、最初からもう誰もついて来てくれないじゃないのよ。

ウェズ.jpg

うん、いい線まで近づいてきたわね…というか、最初にこの作品のことを聞いて「あのお方ね!」と思い出したのは、強持てヴァーノン・ウェルズが怪演していたこっちのウェズだったのは、ここだけのな・い・しょ。

ヒューマンガス02.jpg

でこちらが"荒野の支配者!ロックンローラーのアヤトラ!"と手下どもから崇められるポスト・アポカリプス・ワールドの暴走族集団の首領、ヒューマンガス様@『マッドマックス2』(81)。
そう言えば、ホッケー・マスクいたわね…つうか、あたし、やっぱりホッケー・マスクは趣味じゃないの。顔見えない相手との、ダンスなんてぞっとしないわ♪


◎Mad Max 2 theatrical trailer
 
…といったところで、基礎知識のおさらいはここまで。

今日の御題は、2011年のサンダンス映画祭で注目を集め、パリ国際ファンタスティック映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭等のファンタ系映画祭では賞レースのウィナーとなるなど高い評価を得た異色青春映画の『ベルフラワー』だ。

ベルフラワー02.jpg


ウッドローとエイデンは、ハリウッドのはずれ、ベルフラワー通りに暮らす親友同士。『マッドマックス2』の大ファンで主人公のマックスではなく悪役ヒューマンガスに憧れる二人は、間もなく世界が崩壊することを夢見、いい年して定職にもつかず日がな一日ビールを呑んでは、文明崩壊後の世界を支配する"マザー・メデューサ"団の首領となるために、プロパンガス・ボンベをショットガンで吹っ飛ばしたり、自家製火炎放射器の威力を試したりと、重火器装備の準備に明け暮れていた。
そんなある日、バーで"こおろぎ早喰い競争"に乱入したウッドローは、対戦相手の女ミリーに敢無く敗れるも、彼女とつきあうようになる。
これまでになく幸福な日々を送りはじめたウッドローだったがそんな日々は長続きしなかった。
ある日家に帰るとそこでミリーが元彼と裸で愛し合っていたのだ。ウッドローはショックのあまり元彼を殴り倒すと、バイクで外に飛び出し車と接触、大怪我を負ってしまう…

 メインのお話自体は、ボンクラ君が女にふられてどよーんと落ち込み、持って行き場のない怒りと絶望、哀しみの感情が絶賛空回りという、あいたたヲタクの純情失恋物語。
中坊テイスト200%な感じなのだが、その空回り感を増幅させるデジタルでありながら、荒々しくも薄汚れ滲んだような映像感覚が刺激的で、また特に失恋後の後半は現実とウッドローの暴走する妄想がそれぞれの垣根を越えて描かれていくのが面白い。

ベルフラワー04.jpg

また、ウッドローに彼女が出来るとよそよそしくなったりもするが、ふられたウッドローの前に改造車"ザ・メデューサ"で「一緒に世界を支配しようぜ」と慰めにくるエイデンのポン友ぶりには、もっといい年したオッサンであっても隠し持った(いや、別に隠しちゃないか)中坊魂を甚く刺激されること間違いなしだ。

 映画制作を夢見てウィスコンシンからロスに出てきたエヴァン・グローデルが、自身の失恋体験をベースに3年の撮影期間(資金が切れると中断を繰り返し)で自主制作した長編映画監督デビュー作。
グローデルは製作・脚本・監督・編集そしてウッドロー役での主演も兼ね、また劇中でも強烈な印象を残す72年型ビュイック スカイラークの改造車"ザ・メデューサ"や自家製火炎放射器、そして部分的に被写界深度を調整できるHDカメラ(カメラマンのジョエル・ホッジと開発)等を自分達で自作する等、その作品にかけるその思い入れが、きっちりと作品の特異なカラーに刻み込まれている。

 最後に、もう一度脱線を。
本作のオマージュ元の『マッドマックス2』が製作されたのが81年(第1作が79年で、第3作"サンダードーム"が85年)なので、80年生まれのエヴァン・グローデルは世代的にはテレビやビデオでオリジンに夢中になった世代といえそう。
それはそれとして、80年代にはコーマン御大のフィリピン別働部隊とか、イタリアン・ハッタリ娯楽路線とかが、沢山の"偽マックス"映画を作り日本でも主にビデオやテレビでリアルタイムに近い形で公開されてたっけ。
そんな中で、個人的にしばらく前からPAL盤でDVDを購入すべきかどうか思案中の"偽マックス"ものが、マカロニ職人エンツォ・G・カステラッリ監督による"THE BRONX WARRIORS"Trilogy”。1作品\1,500ラインくらいで日本版が出てくれれば、間違いなく買っちゃうんだけどね。


↑中身はあれだが、拝が箱で衝動買いしたのは秘密だぜ!


↑『ブロンクス・ウォリアーズ』(82)


↑『ブロンクスからの脱出』(83)音楽は傑作「テキサスSWAT」「怒りのサンダー最後の決戦」のF・デ・マージ!


↑『カー・バイオレンス(マッド・ファイター)』(83)音楽はゴブリンのC・シモネッティ!


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