脚本家・上原正三さんが語る、初代ウルトラマン、金城哲夫、そして『怪獣使いと少年』と沖縄への思い。

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今年はウルトラマンシリーズ生誕50周年ということで、
いろんなメディアでウルトラの記事を拝見する事が多くなってますが、
その中でも、かなり読み応えがある、ファン必読!の記事を見つけました。

沖縄タイムスさんの脚本家・上原正三さんへのロングインタビューなんですが、
これが、生い立ちから始まって、
『ウルトラQ』『ウルトラマン』への参加、
金城哲夫さんとの出会い、
そしてあの帰ってきたウルトラマン『怪獣使いと少年』のお話など、
興味深いお話が満載なんです!

帰ってきたウルトラマン Blu-ray BOX
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『怪獣使いと少年』放送の後、上原さんがそんな事になっていたなんて...^^;


ウルトラマン屈指の異色作 沖縄出身脚本家・上原正三さんが挑んだタブー | 沖縄タイムス+プラス

上原さんの自伝というか、ウルトラシリーズへの関わりについては、
こちらの本でも読んで、結構知っているつもりでしたが...

怪獣使いと少年ウルトラマンの作家たち 増補新装版

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結構初めて知る事実がたくさんありました。

特に33話『怪獣使いと少年』オンエアの後、

その責任をとって、メインライターから降ろされた

という事実には驚き。

当時でも、それだけのインパクトのある作品だったんですねえ...

でもそこまでしても作品を発表された上原さんと橋本プロデューサーの
作品に対する思いというか気概はホント凄いですね。

とかく、ことなかれ主義に走りがちだという今のテレビ業界では考えられない事のような。

やっぱ後世に残る作品というものには、
作品の出来もさることながら、
製作者、そして周りを取り巻く人々の強い思いが存在しているんだな
と改めて感じる証言でありました。

他にも、インタビュー全体を通してあふれている
故・金城哲夫さんへの思い
とか、
金城ウルトラマンと上原ウルトラマンの違い
とか、興味深い話がいっぱいありますので、ウルトラファンはぜひ精読してもらいたいと思います。

しかし、ここまで聞いてくれたのならば、
あのメビウスの朱川湊人さん脚本『怪獣使いの遺産』についても触れてほしかった...

ある意味、差別と戦争を知らない世代が書いた続編を当事者である上原さんがどう思ったか?
は凄く興味ある所であります。

ちなみにあの話に対する私の感想はこちら。

ウルトラマンメビウス/『怪獣使いの遺産』を支持します。 - 特撮ヒーロー作戦!

たとえ絵空事であっても、理想論であっても。
表現することによって、何かが変わるかもしれないんです。

9年半前の記事ですが、この考えは今でも変わってないです(^^)

ウルトラマンメビウス: アンデレスホリゾント (光文社文庫)

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円谷 / 最新5件のエントリー

Comments [4]

No.1

こんにちは。
ネットで見かけたのですが「ウルトラ怪獣擬人化計画」というアニメが始まるそうです。
ウルトラシリーズに出てくる怪獣を美少女化したもののようです。
予告編にもゴモラ、ゼットンを始め美少女化された怪獣が出ていましたよ。

No.2

この記事YAHOOニュースに出てましたね。やっぱり「怪獣使いと少年」は色々と難しいものがあったんですね…。だからこそウルトラマンシリーズに残る傑作となったわけですし、続編の「怪獣使いの遺産」も作られたわけですしね。ウルトラマンに限らず特撮ヒーローに必要なのはこういう自分で何が正しいのか何が間違っているのかを考えさせる「問題提起を促す作品」なんですよね。最近だと「共に生きる」で色々考えました。そして答えは1人1人違っていて構わない。帯同的な正義ではなく自分が正しいと信じる正義は、他の人にとってはそうではないかもしれないというのはある意味当たり前の事だと思います。だから思想がぶつかり合って争いが起こってしまう。しかし、真の正義と平和は対話と相互理解の上にしかないと私は考えます。その為に必要な争いというのも存在するのかもしれません。肝心な事は他の思想を排除しない事。多様な思想がそれぞれを尊重しながら前に進み続ける世界、それが「絆で一つになる世界」なんだと思います。「この星に生きる全ての命が一つの命である」、「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」、いつか世界中の人々がそれに気付いて他者を慈しむ気持ちを取り戻してくれたらきっとそこにあるのは「悲しみ一つも無い未来」だと信じています。何時になく真面目な文章書いてしまいました。長文失礼しました。

No.3

「平和のために死ねるか?」
汚いものに蓋をするのは簡単である。
あえてタブーに挑み、責任を取った姿勢は評価に値する。
日本は連合国に敗れ悪者にされた。国際法で禁じられている
民間人の虐殺は不問になった。
ゴジラの怒りは、核兵器の人体実験となった犠牲者の怒りであろう。
対話で回避できる戦争は火種が小さいに過ぎない。日常における
対人トラブルにおいても譲れる余地があるならどちらかが折れれば
同じことが言える。
自国の経済が悪化し、国家の存立が危ぶまれた時、武力行使で解決
できるならそれを選択するだろう。
世界から非難がくるなら相手国が悪いような印象の操作に出る。
強かなのは、常に攻撃しようと手ぐすね引いて待っている方なのだ。
死と対話を天秤にかけられる、そんな閉じた目で我々は、残酷な
世界の不幸を対岸の火事として見ているのだ。
これらの問題を特撮で問える日が、日本で本格的に平和について
語れる時代の訪れに違いない。
ウルトラマンが泣いている…

No.4

追記
>国際法で禁じられている
>民間人の虐殺は不問になった。

国際法で禁じられている
連合国側が日本に対して行った民間人虐殺は不問になった。
と訂正します。

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ウルトラマンネクサスの大ファンです。
現在はウルトラマンギンガを応援しつつ、鎧武・トッキュウジャー・牙狼、その他BSCS特撮にVFX映画とあいかわらず見るモノためまくって消化が追いつかない毎日(苦笑)
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