仮面ライダーディケイド/#19・響鬼編『終わる旅』レビュー。

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久々のディケイド・レビューです…つーかやっぱ響鬼ですから!!(^-^)

すっっごい、いいお話でした…(感涙)

”お祭り”作品でありながら、”響鬼”の作品としての”芯”を外していない脚本がお見事。

しかも多くの響鬼ファンが夢想してきた”失われた可能性”を実現するだけでなく、その結末を鮮やかに描いて見せるという…

クウガ編に並び、ディケイドではベストな作ではないでしょうか?!


●失われた可能性とは?

「響鬼ファンが夢想してきた”失われた可能性”」

これがなんなのかを、知らない方のために簡単に解説しときましょう。

響鬼の文芸担当だった片岡力さんの著書「仮面ライダー響鬼の事情」にその顛末が詳しく書いてありますが、響鬼は企画当初から

”師匠と弟子のバディもの”

というテーマを志向していました。

「明日夢は響鬼に早々に弟子入りして、その戦いを助力する」というのが本来の路線であったわけですね。

ところが、本制作開始後まもなく、当時のTプロデューサーの意向で、弟子入り路線はお蔵入りに…

結局明日夢の弟子入りは放送終盤で、ラストもみなさんご存じの

「僕は鬼にはなりません」

あれにつながります。

これはこれで、あの展開ではベストな結末だった。
と個人的には考えていますが、
ファンの多くは、最低1回は頭の片隅で、

「本来の弟子入り路線が実現していたら…いったいどんな結末だったのだろう?」

と夢想したと思います(^-^)

これが”失われた可能性”。

●”師”から”弟子”へ

少年が鬼になるなら伝えてほしい。 俺はあいつにとどめを刺してほしい。 それが俺の魂を引き継ぐということだ。

そして、今回の「リ・イマジネーション」響鬼。

弟子・アスムが、去りゆく師・ヒビキから”魂”を受け継ぎ、新たな響鬼になる…

このテーマは、響鬼当初の設定そのまま。

しかも先代響鬼が”牛鬼”となり死んでいく…という展開も、初期の没プロット「鳥忍戦記ハヤテ」にまんま存在するものです(仮面ライダー響鬼の事情P38参照)

思うに、私たち響鬼ファンと同じように、ディケイドスタッフのみなさんも、響鬼の”失われた可能性”にひかれ、それを描いてみたい…と思われたんじゃないでしょうか。

それはまさに「リ・イマジネーション」であり、
「”師”から”弟子”へ」というテーマは「”大人”から”少年”へ」という本編のテーマをより強く打ち出すことにつながる…

その方向は大正解でした。

牛鬼に一瞬ヒビキの面影がやどり、ヒビキからアスムへ音角が継承される

このシーンなんか、無言ですが、師・ヒビキの思い、そして弟子・アスムの決意が画面から強く強く伝わってきて、見ている人にすばらしい感動を与えてくれます。

まさに言葉はいらない…といいますか。

響鬼のテーマが凝縮されたすごくいいカットだと思いました(^-^)

●音撃大合奏

そして、ラストの音撃道が一つになってのバケガニ退治。

ここでの”音撃大合奏”も本編では実現されなかった、なかなか燃えるシーンでしたね(^-^)

太鼓・管・弦、それぞれの流派のメロディが次々と重なり合い、力となって、最後の敵を倒す…

バトル演出とストーリーが見事にかみあっていて実によい!!

本編ラストのオロチ戦で”関東11鬼”の勢揃いを期待していた1人としては、
「あの戦いでそれをやってほしかった!」と思わせるような内容でちょっと悔しくもありました(^-^)

●3つめの最終回

総じて、このディケイド『響鬼編』は、「明日夢(アスム)が弟子入りしていたら…」という響鬼の”失われた可能性”を描いて見せただけでなく、それを見事に結末付けてみせたというところで、”もう一つの最終回”とも言えるような出来だったと思います。

いや、厳密に言えば、二十九之巻「輝く少年」、そして最終之巻「明日なる夢」に続く、3つ目の最終回というべきでしょうか。

きっと9つの世界をめぐるディケイド第1章の終わりも兼ねた話ということで、これだけ力が入った話になったのでしょうね。

お話といい、オリジナルキャスト(天鬼!!)といい、演出(筆文字イイ!!)
といい、音楽(太鼓のシーンのオリジナルが!!)といい、久々に響鬼の世界に浸れて最高の2話でありました(^-^)

個人的にはこんなこととかこんなこととかいろいろやってきたので感無量…

サブタイトルの「終わる旅」って、自分の気持ちとちょっと通じるとこがあったりとか(^-^)

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Comments [5]

No.1

ラストの合奏良かったですね。オリジナル最終回からいろんな気持ちがありますが、あの前半、後半の最終回でヒビキさんと明日夢君がおだやかに未来への可能性を語りあう生き続ける形が描かれていたからこそディケイド響鬼も悲しくも力強く見れましたし、響鬼の続編を願って応援できる場を作っていただけたおかげで一緒に喜べるのが嬉しいです。

No.2

ツバサさんこんばんは。今朝の「終わる旅」良かったですね。今回、アスム君を演じた子は
映画「三丁目の夕日」の子だそうです。上手でしたよね。もう一度響鬼さんたちにあえて嬉しかった。妄想ですが、9つの世界を巡る旅の内に世界がオリジナルに修復されていく・・・。電王や響鬼編がオリジナルキャストというのは、そんな力が働いたから?でしょうか。

もう、ご存知かも知れませんが今後登場されるゲストもオリジナル色が極めて濃くなる噂をききました。例えばビルや歌謡曲評論家の狼男さんとか、天の道を行くメイちゃんの執事の
方とか??噂は噂。あと、地獄兄弟もとか。

はたして実現するのでしょうか?

それにしても夏のイベントも多彩なゲストが予定されているようです。今日の何しにきたんだ
王蛇?も舞台にでるかもしれないそうです。

ブレイドの椿さんもブログでブレイド編の感想を
書かれていたとか。ディケイド、ますますヒートアップしていくようです。

No.3

ヒビキさんが音角を手放した瞬間…なんとも言えず涙出ました (;_;)/

4ヶ月近くTV越しで彼らの旅を見てきたわけですが、こうなるとリ・イマジネーション版での10人全員集合を見てみたくなります。ライダー大戦とは別のシチュエーションとして。
オリジナル集合ももちろん未だ見てみたい夢の光景ですが、やっぱりリ・イマジネーション版で士と心を通わせた彼らにも愛着わきますよ (^^)

まぁそうなると1人まっかっかですけどね(笑

No.4

最後、デビキさんがアスムに音叉を手渡すシーンのデビキさんの衣装・・・

あれ、細川ヒビキさんも着てませんでした?

ヒビキさんの白のニット、見覚えがあるんですが・・・。

No.5

I read this just a number of minutes ago and thought I'd pass it along although it's not actually that on-topic. What does ‘The American Dream’ mean to you?

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ウルトラマンネクサスの大ファンです。
現在はウルトラマンギンガを応援しつつ、鎧武・トッキュウジャー・牙狼、その他BSCS特撮にVFX映画とあいかわらず見るモノためまくって消化が追いつかない毎日(苦笑)
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