ウルトラマンメビウス#2『俺達の翼』

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こんなに次回の放送を心待ちにしたウルトラは、 『ウルトラマンネクサス』終盤以来でしょうか。

その期待にたがわず、今回もすっごい面白い!

既にちらと書きましたが、
ウルトラマンティガ」に始まった”平成ウルトラマン
そしてウルトラマンの原点である”昭和ウルトラマン

そのお互いの長所というか特徴が、見事に融合しているような気がします。


具体的にどういうことなのか、私個人の意見を簡単に。

●”昭和ウルトラ”の香りをふんだんに

まず、昭和的要素としては、”演出”ですね。

帰ってきたウルトラマン」 に登場した人気怪獣グドン

ウルトラマンメビウス ウルトラ怪獣シリーズ2006 02 グドン

その再登場を最大限に生かすように演出が練られているなと。

テッペイによる解説から始まって、

・アバンタイトルでの見開く目のシーンでの「ウルトラQ」BGM
・夕日の中での闘い
・泥だらけで戦うウルトラマン(シルエットで見ると、帰ってきたウルトラマンの1シーンのよう)
・マニューバモード時の効果音(昭和ウルトラのUFO音!)

など随所に昭和ウルトラを思い起こさせる演出がなされています。

しかもガンフェニックス出撃時には” ワンダバ”まで!
そのシーンのカメラワークは、ほとんど”ウルトラホーク1号”のそれみたい。
(ガンフェニックス自体も真後ろからのフォルムはホーク1号そっくりですね)

ただ旧怪獣を再登場させるだけではなくて、シーンも含めたその時の”印象” 自体をオマージュするのに成功しているんですね。
それは、見ている人たちの懐かしい記憶にも直結するわけで、昭和ウルトラファンの心の琴線に触れるのは当然でしょう。

ただ”人気怪獣を再登場させる”だけの今までは、失敗例も多々ありました。
それから1歩進んだのは、大事なことのように思います。

●中身は”チャレンジ精神”!

でも、ただ”懐かしい”だけで終わっているのなら、ここまでハマッていません。

私が何よりウレシイのは、上のようなサービス。
昭和ウルトラを懐かしむファンへのサービスを強く意識しながらも、その中身は、新たなウルトラを生み出そう…

そういうチャレンジ魂にあふれているように感じるからです。

前回の

”ウルトラマンが罵倒される”ラスト。

そして、今回の

若者達が集まって、自分達だけで、自分達の翼を作る” というストーリー。

ミライ=ウルトラマンが。
そしてGUYSのクルーが。

まだ未熟だけど、信頼しあい、1つずつ成長していく姿が描かれていて、すっごく魅力的。

ミライ=ウルトラマンを含めたGUYS全員が主人公みたいな描き方ですね。
それを暖かく見守るサコミズ隊長もイイ!

いわば、ウルトラマン& GUYSメンバーの青春群像劇といったところでしょうか。

そういう新たな形を提示してくれているところが凄くウレシイ!

●ウルトラの絆

ウルトラマンネクサスでの新たな挑戦。
それは、ある意味失敗に終わりました。

でも、次のウルトラマンマックスで原点を模索することにより、道を再確認し、そして、その二つの方向性を融合させ、また新たな道を切り開く…

ウルトラマンメビウス』とは、そういう作品に思えます。

ミライ・リュウ・マリナ・ジョージ・テッペイ・コノミ…

彼らが結ぶ絆のように、ウルトラの各作品もまた絆でつながっている…
昭和があるからこそ、平成が生まれ、そして平成の先に、このメビウスがある。

そんなことをちょっと思ってしまいました。

早くも作品総論みたいな感じですが、2話目にして、そこまで思わせる作品はなかなかないと思います!


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Comments [7]

No.1

第2話も良かったですね。

リュウの台詞?「地球は我々人類、自らの手で守り抜かなければならないんだ!」はセブン最終回のキリヤマ隊長と同じ!
上部ハッチにリフトアップされるガンフェニックスの後部アングルは、UGMのスペースマミーを意識しているのでは?
作戦室の自動ドアの開閉音やマニューバモードのUFO音など昭和ファンのは涙ものです。

ジャイアントスウィングと見せかけて一緒に飛んでいくメビウスや、ブレードをくらった時のグドンのポーズには、ちょっと笑っちゃいましたけど♪

No.2

ミライの、GUYSのクルーの成長がはっきり描かれていて、不器用な表現でも受け入れられる描き方がすごく良いです。

>いわば、ウルトラマン&GUYSメンバーの青>春群像劇といったところでしょうか。

まさにそのとおり。

いつも突然ウルトラマンが去っていっても、
最終回以降本当に大丈夫なのかなと
子供心に思っていましたが、今度の作品は
「自分たちで何とかするんだ。」というところが
描かれていて、共に戦っていくんだなあと
感心したり。

またGUYSの攻撃が、平成の戦闘機な所も
ありつつ、火薬演出が多く派手でかっこいい。

本当に次週が待ち遠しい作品で、それだけに
放映エリアが少ないのがとても残念です。
くだらない芸人のフリートークをするくらいなら
(失礼!)夜中にでも放映すべきだ!
と声を大にしていいたい!

No.3

今回、個人的一番のツボだったのは、戦う場所をえらびやがった
の台詞のあとの援護射撃。

悪い言い方だけど、未熟者同士が互いに努力して成長し、
絆を強めていく姿の象徴的なシーンだと思います。

隊長が昼行灯で、責任を取るためだけにいるから、なんか
パトレイバーのようでもあるんですけど、隊長が活躍する時は
よほどの大事件なのだろうなあ、と思ったり。

No.4

今回も「ディノゾールの死体処理」とか凄い所が細かくていいですね。
あとちゃんとえぐれている保育園の運動場とか、
いかにも慣れているっぽいジョージのサインとか良かったです。

No.5

いつもこの特撮ブログを楽しみにしています。 メビウスですが…1話・2話と、いくつかの過去の作品からのオマージュ的な要素が多々ありましたね。 個人的に分析した結果を話数別に記事にしました。 よかったら、参考になさってください。 あの制服・あのかけ声…ウルトラ作品以外(円谷以外)からの引用もありますね。 第1話http://blogs.yahoo.co.jp/jbgwq764/31273247.html
第2話http://blogs.yahoo.co.jp/jbgwq764/31966255.html

No.6

ツバサさま
 初めて書き込みをさせていただきます。
 いつも楽しく拝見させていただいております。
恥ずかしながら自分は40歳目前で「ネクサス」に、「響鬼」に夢中になり、
両作品とも想定外の事態に見舞われたようで
煮え切らないままの気持ちで「メビウス」を見ました。
風船のシーン。ウルトラ五つの誓い。たっぷりと間を使ったメビウスの初登場シーン。
ヤられました。
なによりハッとさせられたのはミライが
「メビウース!」
とこぶしを突き上げる一連の動作がネクサスが
メタフィールドを展開するときの動作をモチーフに
しているように見えたことでしょうか。
ああ、受け継がれているんだなぁ、、、。
とジーンときました。。。

今後の展開に期待は高まるばかりです。

駄文にて失礼をいたしました。
また拝読させていただきに参ります。

No.7

こんにちは、くろです。今回もトラックバックありがとうございました。

>「ウルトラマンティガ」に始まった”平成ウルトラマン”
>そしてウルトラマンの原点である”昭和ウルトラマン”

>そのお互いの長所というか特徴が、見事に融合しているような気がします。

確かに、言えてますね。まだ2回目ですが、前作『マックス』のリサーチもきちんと行った上で製作しているように感じました。あと、ウルトラ以外の円谷作品の要素も入っているとか(私がわかったのは、今回の1?2話が、『ファイヤーマン』のそれとそっくりだという事ぐらいですが)。

それから、音楽の佐橋さんも、良い仕事しているな?と思いました。

前にも書きましたが、スタッフにはこのレベルを保ち続けて(上げられるなら上げて)欲しいと望みます。

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ウルトラマンネクサスの大ファンです。
現在はウルトラマンギンガを応援しつつ、鎧武・トッキュウジャー・牙狼、その他BSCS特撮にVFX映画とあいかわらず見るモノためまくって消化が追いつかない毎日(苦笑)
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