【仮面ライダーカブト】#04

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宿題提出、第2弾?。
メチャ久しぶりの仮面ライダーカブトレビューです。

Old Dancer's Blog」のてりぃさんが、 「この話でカブトは化けた!」 と前から激賞されていたのですが、ようやく見れて、「納得!」です。

(けっこう長文、注意)


3週前の話なので、とりあえず、軽くあらすじなどを。

加賀美の前に現れる少年・亮。
最愛の弟との再会に、加賀美は心を踊らせる。だが天道は疑念を抱いた。

ZECT のメンバーの前に、2年前に失踪した弟がとつぜん現れる・・・
そんな都合のいいことがあるはずがない、と。


まず驚いたのが、加賀美くんの弟話に、わずか2回で(ほぼ)決着をつけちゃったこと。
これ、伏線として、おそらくラスト近くまで引っ張るだろう…と思っていましたので、意外でしたね?。

これでオっと思わせた所に、またこの回のテーマが良いです。

記憶”とはなんだろう。

劇中、加賀美の弟・亮に擬態したワームは、加賀美に、

「ワームは、捕獲者の記憶までも性格にコピーする。
すなわち、僕は、君の弟・亮そのものなんだよ。」


と、告げます。

加賀美は、ワームの中の亮という”記憶”の存在に動揺し、撃つことをためらいます。
天道と対比関係にある、加賀美というキャラをよく表すシーンですが・・・

このテーマ・実はすごく深いもののように思いました。

例えば、クローン技術。そして、人間の脳の仕組みの解明。
今猛スピードで進むこの2つの技術により、この先、 人間の体と記憶を正確にコピーすることが可能になったとしたら…

それは、もう一人のその本人と言えるのでしょうか。

難しい問題ですね…
物質的にも、 意識の上でも、まったく同一だとしたら、科学的には、確かに”同じ人間”なのかも。
でも、そう言い切るには、なにかためらいがあります。

何かが違うはず…
”記憶”が同じでも、本人とドッペルゲンガーには、絶対に違いがあるはずなんです。

そう考えながら、第4話を数回見返していたら…
あるモチーフに気が付きました。

あの”野球のボール”です。

あのボールについた傷。
あれは、加賀美と弟の亮がつけたもの
ドッペルゲンガーがつけたものではありません。

たとえ記憶は同じでも、ドッペルゲンガーは、加賀美と同じ日々を共有してきたわけではない。
大事なのは、”記憶”そのものではなく、同じ日々を共有してきたという事実。

そこではないのでしょうか。

一人の人間がすごしてきた日々というものは、かけがいのないもの。
その事実は、決してコピーできない。

そういう真理を、あのボールは示しているような気がしました。

と同時に、この話のテーマに、ちょっとジーンとしてしまったわけです。
なるほど、てりぃさんが絶賛されていたわけですね?(^_^)

正直、この話までのカブトの印象は、

メチャかっこよくて、スタイリッシュ!

という感じで、お話的には、

平成ライダーの集大成&ちょっとネクサスっぽい?

という印象。面白いとは思いつつ、

ややオリジナリティに欠けるかも。

とちょっと思っていたとこがあります。
なんとなく響鬼と比較して、ああーっ…なんて感じもちらっと(^_^)

でも、今回の話。
”ドッペルゲンガー”という設定を利用して、こんなイイ話を作ってくれるとは思いませんでした。
しかもまだ4話目!
これなら今後も、かなり期待できますね!

”記憶”というテーマは、これからも重要なモチーフになるかも。

天道・加賀美・ひよりたちの交流の日々をすごくていねいに描いているのは、そのせいかも?
とちょっと思ってしまいました(^_^)

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Comments [4]

No.1

お疲れ様です。
 私もカブトのこの話を観て、記憶についてツバサさんと同じ考察をしていました。
 さらに突き詰めると、人の人格が記憶に起因するのなら、擬態化したワームの人格(?)がコピーした記憶に引きずられて、擬態対象そのものになってしまう、もしくは新しい第三者の人格が形成されてしまうことも有り得るのかも知れません。
 「剣」のときのジョーカーみたいに、人間として生きることを選ぶワームなども出てくるのかも知れませんね。
 但し、ワームの精神構造が人間のそれと限りなく近くなければ成り立たない仮説ですが・・。

No.2

このエピソードは、私の中では〇年ぶりの仮面ライダーレビュー再開のものとなりました (;^◇^;)ゝ イヤァ (実は某所ではやった事がありまして)

局地的な大雨が印象的でした・・・。

雨の中のバトルがいい感じでしたね(o`・ω・)ゞ 敬礼♪

No.3

私が疑問だったのは、ワームは、せっかく弟に化けても失踪して急に戻って来たら疑われるに決まってる。
すり替わって、何喰わぬ様子でそのまま生活してこそ、擬態の効果が上がるというもの。(今まで出てきた他の人達の場合はそうでしたよね?)
その上、自分がワームだとすぐに自白。
いろいろ説明しなければならない事を、一気に片付ける為のエピソード、という感じを受けてしまいました。

No.4

私もめぐさんと同じような感想を。
ワームが弟に化け失踪して急に戻って来る。
そして兄に自分がワームだとすぐに自白。
その意図は何か。
長い間、擬態して人間化していくワーム。
でもコピーであることは変えられず、周りを
自分に引き込むのか、自分が引き込まれ
るのか。
葛藤した挙句の結論として、登場。
加賀美へその結論の同意を求め、加賀美の
結論としてカブトが決着をつける。
やはりワームと人間は共存できないと。
というようなエピソードなのかなと思って、
脳内補完していましたが、

>いろいろ説明しなければならない事を、一気
>に片付ける為のエピソード、という感じを受
>けてしまいました。
この一言で、ああ その通りかも…と思って
しまいました。

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