2006年01月27日
【仮面ライダー響鬼】最終之巻『明日なる夢』
5回見返しました。
正直、1回目に見たときには、たいした感動はありませんでした。
相変わらず、唐突な展開やあらばかり目についていたのですが・・・
でも、何度も見直していくうちに、見方がだんだん変わっていくのに気が付いたのです。
確かに1本の話として見ると、完成度は劣るかもしれません。
大した盛り上がりも、なかったかもしれません。
でも・・・
この話を通じて、現スタッフが伝えようとしたメッセージ。
それは、そのまま第1話からそのまま引き継がれた”響鬼のテーマ”
そのままのように思えます。
いろんな点で、第1話を初めとする、前期響鬼の精神をそのまま引き継いで、
幕を引こうとする最終話のように感じたのです。
その姿勢が、すっごくうれしいです。
”明日夢とヒビキの物語だけは死守します”
そう訴えられた現プロデューサーの言葉はウソじゃなかった・・・そう強く思います。
●前期へのオマージュ
具体的に、どこが前期響鬼へのオマージュになっているか。
それを書いていきましょう。
まず、オープニングの「輝」はもちろんですが、
明日夢と郁子ママの会話シーン。
ここでも、背景にしっかり1・2話の舞台となった”「屋久島」
のおみやげ”が目立つように写されていますね。
こういうささいなカットにも、スタッフの意識を感じます。
次に、崖で明日夢が子供を救出するシーン。
ここでは、28~29話での同じようなシチュエーション(崖で明日夢がヒビキさんに助けられるシーン)がフラッシュバックします。
そのシーンの立場を逆にして、助けられた明日夢が今度は助ける側に回るということなんですね。
そして、最終話で一番唐突に思える、魔化魍によるもっちーの拉致誘拐。
ここも、1話のオマージュに思えます。
1話では、明日夢のいとこのちずさんが、魔化魍”土蜘蛛”に襲われ、糸で囚われの身となります。
その時の明日夢は、怯えて、ほとんどただ見ているだけのことしかできませんでした。
この最終話では、明日夢の大事な友人のもっちーが、魔化魍に襲われ、同じく囚われの身になります。
ここでの明日夢は、1話の時とうって変わって、もっちー救出のために奔走します。
その必死な表情と積極的な行動は、明日夢の大きな”
成長”を感じさせます。
1話と同じような、身内(大事な存在)の危機に直面したとき、明日夢がどう動くか?
それを再び起こすことによって、スタッフは明日夢の1話からの成長を語ろうとしたのではないでしょうか?
そのために、あえて、唐突とも思える、もっちーの危機を描いたと。
●”自分で決める”ということ
そして、エンディング。
あそこも、2話の屋久島の海岸で、ヒビキさんと明日夢が朝日を見ながら語るシーン。
あのシーン、そのままですよね。
ここで、明日夢はヒビキさんに告げます。
「僕は鬼にはなりません」
このセリフ、すごく意味のある言葉だと思います。
その意味を説明するまえに、ちょっと長くなりますが、写真集「魂」 に記されていた、高寺Pの言葉を引用しておきます。
当初作品を通じて伝えようとしていたのは、自分探しって大変だけど、頑張って探しつづけてみてね、 っていうことだったと思います。
~中略~
人を頼りにしないで、自分を強く持って、頑張りましょうと。
鍛えていこう!ってことですよね。
~中略~
自分の人生だから、自分で自分なりの答えが出せないといけないんじゃないかと思うんです。
もちろん、そう簡単に答えは出せないかもしれないけど、逃げずに頑張ろう、と。
オジサンもついているから(笑)
上のセリフで示された、明日夢の出した”鬼にはならない”という結論。
それは、まさに、このメッセージそのままの結論ではないでしょうか。
あいまいなまま、あのままヒビキさんの下で、鬼を目指すこともできた。
そのほうが、おとなしい明日夢にとっては、楽だったはずです。
でも、それはある意味”逃げ”なんですよね。
本当に自分にとって意味があると感じていること・・・それから逃げているということなんです。
明日夢は、大好きなヒビキさんとの関係にひびが入るかもしれない・・・
その怖さからも逃げないで、
自分で決めた自分の道を進みます。
そう、ヒビキさんに宣言した。
そのラストは、
自分の人生だから、自分で自分なりの答えが出せないといけないんじゃないかと思うんです。
という高寺Pのメッセージを最大限に尊重したラストのように思えました。
思えば、ヒビキさんという人も、人を頼りにせず、自分自身で決めた人生を歩む・・・
そういう人物として常に描かれてきたように思えます。
そのヒビキさんに憧れた明日夢も、ヒビキさんにならい、依存に決別し、自分自身の道を歩みだす・・・
「仮面ライダー響鬼」は、そういう”ヒビキと明日夢” という師弟の話だったのですね。
その話に流れるテーマ。”自分自身を持つ”
ということに、私はすごく共感します。
ヒーロードラマとしては、何も考えずに、明日夢が弟子となる・・・
その展開の方が当然なはずです。
でも、旧スタッフは、それに異をとなえ、あえて、明日夢に自分自身で考えさせる・ 自分探しをやらせるという道を選んだ。
そして、引き継いだスタッフも、それを尊重し、明日夢が悩んだ末に、
弟子以外の道を選ぶというラストを選択した。
それとともに、鬼となる京介との友情をも描き、”鬼となることも、それ以外の道を選ぶことも、等価である”と語った。
最後の最後で見せた、この新旧路線の”調和”
これに、なんとも私は感慨を感じてしまうのです・・・
いろいろなことがありました。
怒ったり、嘆いたり、あきらめたりしたこともありました。
今だって、数え切れないほど不満はあります。
(1個だけどうしても書き残しておきたい不満点が。
それは次のエントリー「最終話。私の理想のエンディング。」で書きたいと思います)
でも、現スタッフの見せてくれた真摯な姿勢。
これだけで、いまのところ私はオッケーです。
なんとか”完全新生路線”の最後の一筋だけは守られたのですから。
響鬼という作品を、最後まで見つづけて良かった。
私は「仮面ライダー響鬼」という作品が大好きだ!
そう最後に強く思った最終回でした。
高寺・白倉両プロデューサーをはじめとした、スタッフの方々。
そして細川さんをはじめとした、キャストの方々。
ほんとうにありがとうございます!
お疲れ様でした!
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仮面ライダー響鬼・立花日菜佳役神戸みゆきさん急逝…
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【仮面ライダー響鬼】の記事リスト(170)を見る
最終回、なんとなくダイレンジャーのラスト
(敵として戦っていた幹部は全て自分では気づかないうちに人形になっていた。
その場はそのまま終わり、50年後に再び現れた敵にダイレンジャーの孫たちが再び戦いを挑む。
陰と陽の戦いは永遠に続くのだ)
を思い出しました。<洋装の男女を見て
マカモウが自然現象である以上、響鬼たちの戦いはずっと続くという
形にする必要はあったわけで(路線変更関係なく)
「毎年戦い続けているなかの大変な一年」ということで。
明日夢と京介の話にシフトしたのは必然だったのかなと思います。
それだと洋館の男女はそもそも要らないという気もしますが。
以下、「最初、こういう流れだと思ってました」的想像です。
・マカモウの出現が法則を外れ始める。
・「何か悪意のようなものを感じるねぇ」
~ここから想像
・「じゃぁ誰かがマカモウを人為的に作っていると?」
・調査の結果、マカモウを悪用して何かをしようとしている連中を発見
・戦ってそいつらを倒すが、マカモウの出現は自然に戻っただけなので鬼たちの戦いはずっと続く。
確かに一之巻から比べると明日夢くん成長してる姿が見れたし最後のヒビキさんと明日夢くんの会話で終わったのはよかったと思います。
が、敢えて書かせて頂きます、最後の場面で当初の設定を死守出来たのならなぜ三十之巻以降は踏襲出来なかったんだと、そう思えば思う程悔しくなってきます(もっと悔しかったのは最後まで出来なかった前半スタッフでしょう)でも無事に終了したのでこれ以上言うつもりはありません最後まで私たちに夢を与えてくれた出演者、スタッフの皆さんにはありがとうございましたと言わせて頂きます。
そして「仮面ライダー響鬼」は二十九之巻までと決めました。
細川茂樹さんが、この最終話の脚本のラストを書き換えたという話を聞きました。最終話のオリジナル脚本のラストとは違っているということになります。
ラストシーンはヒビキさんと明日夢くんの2人きりで2話の屋久島の海のシーンをなぞっている感じです。
そこで、思いました。細川さんは旧響鬼が好きだったのではないかと。だから、最後は旧響鬼のテイストに戻したかったのではないかと。井上氏の脚本にはそれがなかったのではないか、だから細川さんが書き換えた…。テレビ朝日の響鬼のHPでのインタビューでもラストが全然違うんだというようなことを言っていますよね。
そして、このラストを受け入れたスタッフの皆さんも、旧響鬼のテイストが好きだったのではないでしょうか。だから全体的に上手くつながらないけど、あえてこのラストにした。
勝手にそんなことを感じました。
だからこそ、途中の路線変更が悔やまれてなりません。今更ですが…。そしてだからこそツバサさんの「旧路線とスタッフの復活」運動が実を結んで欲しかった…と思います。
STNさん、こんばんわ!
>ダイレンジャーのラスト
!!
いわれてみれば、確かにそうですね!
似てます・・・
悪意は絶えない。
そして鬼たちの戦いもまた終わらない・・・
両方とも、そんなことを象徴した終わりのような気がします。
>以下、「最初、こういう流れだと思ってました」的想像です。
STNさんのこの指摘の方が自然ですよね。
私もそういう展開になるんじゃないかと思ってました。
こういう風にまとめるには、恐らく尺が足りなかったのでしょうね。
その制限の中では、良いオチじゃないかと思います(^-^)
こんばんわ!>天さん
>最後の場面で当初の設定を死守出来たのなら
>なぜ三十之巻以降は踏襲出来なかったんだと、そう思えば思う程悔しくなってきます
多分いろんな制約があったんだと思います。
そんな中、最低限の筋は通してくれたと個人的には思っています。
不満はいろいろありますけれどね・・・
でも今のスタッフのせいではないと感じるんですよ。
精一杯やってくれたと思いますし・・・
もちろんどちらか好きといわれれば前半の方が好きですけど、
できれば、29話から線引きすることなく
響鬼のことを扱いたい気分ですね。
作風のことを語ったりすれば、どうしてもふれざるをえなくなるとは思いますが(^-^)
Posted by: ツバサ at 2006年01月30日 00:20こんばんわ!>終わる鬼さん
いらっしゃいませ~♪
コメントありがとうございます。
>細川さんは旧響鬼が好きだったのではないかと。
>だから、最後は旧響鬼のテイストに戻したかったのではないかと。
戻したかったかどうかはわかりませんが、現状にはご不満があったみたいですね。
今日のスーパーライブでも、エンディングを批判されていたようですし(^-^)
その不満が、おそらく、記事でも書いた、続編への熱意に現れていると思います。
多分続編が実現するとしたら、後期の体制ではダメでしょうね。
(細川さんが拒否されるような気がします)
>だからこそ、途中の路線変更が悔やまれてなりません。今更ですが…。
>そしてだからこそツバサさんの「旧路線とスタッフの復活」運動が実を結んで欲しかった…と思います。
ここなんですけど、私的には、けっして意味がない運動だったとは思っていないのです。
(手前ミソのようですが)
30話以降の路線変更にあたっては、もっと強行な意見もあったらしいですね。
例えば、いきなり10年後の世界にすっ飛ばして、成長した明日夢が鬼になっているとか・・・
(この話、マジらしいですよ(^-^))
あと、明日夢不要論は根強かったらしいです。
今よりもっとメチャクチャな展開になった可能性もあったということなんですよ。
恐ろしいことですが(^-^)
そんな中、白倉Pは、明日夢とヒビキの物語という1線だけは死守しようとなされた。
後期を作っている過程でも、それを邪魔するいろんなプレッシャーはあったのではないかと。
運動をやって、多少でも声を集めれたということは、
そのプレッシャーに対して、
「人たちのこんな声もありますよ」
という説得の1材料(小さいものでしょうが)には、多少でもなりえたと思うのです。
少なくとも、やらないよりはマシであったろうと、私的には思っているんですが・・・
Posted by: ツバサ at 2006年01月30日 00:41